ウォーターサーバーは国内だけでも数十種類販売されており、それぞれタイプや特徴が異なります。

そのため、どの機種が一番自分のニーズに合っているか見極めるのは難しいですよね。

本記事では、ウォーターサーバーの種類や特徴、メリット・デメリットを解説するとともに、編集部が実際に使ってみたおすすめの機種を紹介します。ウォーターサーバー利用者へのアンケートも行っていますので、ぜひウォーターサーバー選びの参考にしてくださいね。

どっちを選ぶ？宅配型ウォーターサーバーと浄水型ウォーターサーバー

従来では宅配型のウォーターサーバーがメジャーでしたが、最近は水道水を浄水するタイプの浄水型も増えてきています。

それぞれどんな特徴があるのか見ていきましょう。

宅配型タイプ

宅配型は、定期的に配送される水ボトルを本体サーバーにセットして使うタイプのウォーターサーバー。宅配型ウォーターサーバーの中でも水の種類、配送方法の違いによってタイプが分類されます。

まずは利用できる水について。「天然水」は、自然のミネラルを豊富に含んでおり、飲みやすく舌触りがまろやかなのが特徴です。

「RO水」は、海水を真水に変えられるほど強いパワーを持つROフィルターでろ過したクリーンな水のこと。なかでも不純物を全く含まない水はピュアウォーターや純水と呼ばれています。

不純物をほとんど含まず安全性が高いことから、赤ちゃんのミルクづくりに適していると言われています。

また、宅配型には「ワンウェイ」と「リターナブル」の配送方法が異なる2種類の水ボトルがあります。

「ワンウェイ」は宅配会社から水ボトルが配送され、使用後はそのまま廃棄できるタイプの水ボトルのことです。

対して「リターナブル」の場合、メーカーから配送されたボトルは使用後回収され、洗浄して繰り返し利用されます。

「ワンウェイ」は衛生面に優れていますが、料金が高い点はデメリットといえるでしょう。

一方で、「リターナブル」はエコで料金が安い傾向にありますが、洗浄するとはいえ衛生的に気になる人がいるほか、保管スペースが必要だとのデメリットもあります。

浄水型タイプ

浄水型は、サーバーに備え付けられているタンクに水道水を入れて使うタイプのウォーターサーバーです。サーバー内の内部にあるフィルターで水道水をろ過し、不純物を除去します。

浄水型もタイプがあり、「補充型」と「水道直結型」の2種類に分かれます。

「補充型」は水道水をサーバーに備わっているタンクにその都度注水するタイプのウォーターサーバーです。補充の手間はかかりますが、工事が必要ない分設置場所の自由度が高かったり、料金がリーズナブルな傾向があります。

一方で、「水道直結型」はその名の通りタンクと水道が直結しているタイプのウォーターサーバーで、使用前には設備工事が必要となります。補充型のように水道水を自分で給水する必要はありません。

補充型の場合、定期的に自分で給水しなければならないデメリットはありますが、水道水をそのまま使えるので宅配型のようにノルマの心配がありませんし、水ボトルを交換する手間もかかりません。

また、毎月かかる費用もサーバーレンタル代のみで水の料金を抑えられるため、宅配型よりも安い傾向にあります。

水を消費する人ほどお得に利用でき、費用を抑えたいひとり暮らしから水をたくさん使うファミリーまで、幅広い層に適したタイプだと言えるでしょう。

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浄水型の水道水ウォーターサーバーを比較！おすすめ10選

ウォーターサーバーはいらない？メリットは？

Webでウォーターサーバーについて調べてみると「ウォーターサーバーはいらない」との意見も多く見られます。確かにウォーターサーバーがなくても生活はできますし、ある程度料金はかかるのでぜいたく品と思ってしまう人もいるかもしれません。

しかしそれ以上に、ウォーターサーバーは利便性が高く、さまざまなメリットが見込める魅力的な電化製品なんです。

冷水や温水がいつでも利用できる

ウォーターサーバーの一番のメリットは、冷水や温水が使いたいときに手軽に利用できる点にあります。

通常、冷水は冷蔵庫で冷やし、温水は魔法瓶や保温ポットで保温する必要がありますが、ウォーターサーバーが1台あればそういった手間は一切かかりません。

例えば赤ちゃんのミルクや離乳食を作る時、いつでも温水を利用できるのは大きなメリットですよね。お湯を沸かす手間がかからないので、料理の時間短縮にもつながります。

さらにいつでも冷水と温水を利用できるとなれば、今まで以上に水を飲む習慣をつけやすいと言えるでしょう。温かいお茶も手軽に淹れられますし、白湯も手間なく作れます。

重い水を買いに行く手間が省ける

水道水を飲むのに抵抗がある人の中には、定期的にスーパーやドラッグストアで水のペットボトルを購入している人も多いのではないでしょうか。ウォーターサーバーがあれば、そういった買い物の手間も省けます。

例えば宅配型の場合は、好きなペースで自宅に水ボトルが届くので、水を購入する為が省けるだけでなく、買い忘れも防げます。

浄水型なら家にある水道水を利用できるので、より手軽においしくて安全なお水が飲めますね。

また、ペットボトルごみが減るというメリットも期待できます。ごみ捨ての頻度が減るだけでなく、エコの観点からも優れていると言えますね。

災害時の備蓄水になる

宅配型のウォーターサーバーに限った話ですが、水ボトルは災害時の備蓄水としても活用可能です。

実際に水ボトルの賞味期限は6カ月くらいに設定されているものが多く、近年はウォーターサーバーが「ローリングストック」として使用できる点が注目されています。

「ローリングストック」とは、備蓄品を日常生活でも消費しながらなくなった分を買い足し、常に一定数を保つ方法のこと。ウォーターサーバーの水ボトルは、いざという時の備蓄としても優秀なんですね。

インテリアとしても活躍

従来のウォーターサーバーは、無機質なサーバーに透明の水ボトルがついただけの機械のような見た目のものがほとんどでした。

しかし近年は、木目調のものやカラフルな色合いのものなどインテリア性に優れている機種も増えてきており、お部屋の雰囲気に合わせて選べるようになっています。

おしゃれなウォーターサーバーを選べば、お部屋のグレードも格段にアップしそうですね。

ここに注意！ウォーターサーバーのデメリット

「冷水や温水が自由に利用できる」「備蓄水としても活躍」など、ウォーターサーバーには魅力的なメリットが複数あることがわかりました。その一方で、ちょっと残念なデメリットがいくつかあるんです。

サーバーの設置場所やボトルの保管場所が必要

当たり前のことかもしれませんが、ウォーターサーバーは設置場所が必要です。

メーカーや機種によってサイズが異なるので、気になる機種がある場合は事前にサイズを把握して、設置したい場所に置けるかどうか確認しておくと良いでしょう。

また、宅配型の場合、水ボトルを保管するスペースも必要になります。一人暮らしなど、部屋の空きスペースが限られる場合は、予備ボトルの保管が難しいかもしれません。

ランニングコストがかかる

ウォーターサーバーを利用するにあたって、さまざまなランニングコストがかかります。サーバーのタイプや機種、メーカーによって詳細は異なりますが、代表的なランニングコストとして以下のものが上げられます。

サーバーのレンタル代や配送料については機種やメーカーによって無料の場合もあるので、事前に確認しておくことをおすすめします。他のコストについても、契約後に後悔しないために、事前にどのくらいかかるのかチェックしておきましょう。

この記事のおすすめウォーターサーバー紹介では目安の月額費用を掲載していますので、参考にしてみてくださいね。

ボトルの交換やゴミ出しが面倒

宅配型の場合、使用後の水ボトルは処理や交換が必要となるので、面倒に感じる人も少なくはないでしょう。

また、浄水型の場合も、補充タイプであればその都度水道水を給水しなければならないため、手間はゼロではありません。

重い水ボトルを交換するのはとくに、足腰が弱い高齢者や女性には負担が大きい作業です。その場合は、コスモウォーターのような足元でボトル交換できる機種や、エブリィフレシャスのような浄水型のウォーターサーバーを選ぶことをおすすめします。

定期的なメンテナンスが必要

ウォーターサーバーを安全に使用し続けるためには、定期メンテナンスが必須となります。1年に1度など、定期メンテナンスを実施しているメーカーもあり、その場合サーバーを持ち帰って分解し、点検してもらえます。

一方で、自動洗浄機能が備わっている機種もあるので、メンテナンスが億劫な人はそういったタイプのサーバーを選ぶと良いでしょう。

また、メーカーによるメンテナンス以外に、自分で日々お手入れする必要もあります。

例えば雑菌が繁殖しやすい注ぎ口や水ボトルの差込口は、清潔にしておきたいパーツのひとつ。衛生的に使うためにも、各種案内を参考に、しっかりとお手入れしましょう。

後悔しないためのウォーターサーバー比較ポイント7つ

ウォーターサーバーは一家に何台も必要なものではないので、見極めは大切です。

続いては、ウォーターサーバーを契約する前に比較しておきたいポイントを7つ紹介します。しっかりチェックして、後悔しない買い物をしましょう。

1.サーバータイプ（宅配型or浄水型）

サーバーのタイプは、先ほども紹介したように大きく分けて「宅配型」と「浄水型」の2種類あります。

宅配型の場合、水ボトルを購入する必要があり、その水ボトルの処理の仕方によって、自分で捨てるタイプの「ワンウェイ」とボトルを交換して再利用する「リターナブル」の2種類に分類できます。

一方で、浄水型にも2種類あります。違いは、水を自分で給水するか、サーバーと水道管を直結させて、自動で給水させるかです。

まずは「宅配型」「浄水型」のどちらが良いのか、メリット・デメリットを比較してみましょう。メリット・デメリットについては上部で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

■浄水型ウォーターサーバーの詳細はこちら＞＞

2.月額費用

ウォーターサーバーはメーカーや機種によってかかる費用が異なります。

宅配型であればレンタル料は無料～数百円の場合が多く、水の使用量によって料金が変動します。

浄水型は基本的には定額制を採用しているところが多く、相場は大体3,000円前後となります。

また、メーカーによってはお得なキャンペーンやサービスを実施しているところもあるので、なるべく費用を押さえたい人はとくにぜひチェックしてみてください。

例えば代表的なものとして、未就学児がいるご家庭向けにサーバー代や水代が安くなる「赤ちゃんプラン」や、長期の契約をすれば安価になる「長期プラン」などがあります。

3.サイズ・デザイン

ウォーターサーバーはどんなにミニマムなものでも、どうしても存在感は出ますから、サイズやデザインは大事な比較ポイントのひとつです。

最近は木目調のものや高級感のあるものも増えてきていますので、見た目にもこだわりたい人はおしゃれなものを選べばインテリアとしても楽しめますよ。

サイズについては、事前にしっかりチェックしておきましょう。

ウォーターサーバーには、床置きタイプと卓上タイプがあります。機種によって大きさはさまざまですが、床置きタイプ、卓上タイプのいずれも本体の背面や側面から周囲15cm以上のスペースを確保するようにしましょう。

本体の周囲に隙間がないと、サーバー本体に熱がこもり故障を引き起こす可能性があります。

4.機能

ウォーターサーバーは機種によってついている機能性もさまざまです。基本的に多くのウォーターサーバーに備わっている機能には、以下のようなものがあります。

冷水・温水は大体どのウォーターサーバーでも使用できます。ただ、細かな温度調節ができたり、常温の水が飲めたりなどの機能は上位機種ではないと備わっていません。

チャイルドロックはほとんどのウォーターサーバーに備わっていますが、中には標準装備は温水のみで冷水はオプションというメーカーもあります。

省エネ機能については、消灯とともにスリープモードに入る機能や、かかる電気代が少ないエコモードが備わっているものがあります。

クリーン機能に関しては、主にサーバー内の水タンクを対象に、雑菌の繁殖を防ぎ衛生的に保つために備わっています。クリーン機能がついているサーバーは、基本的にメーカーによるメンテナンスは行っていません。もちろん日ごろのお手入れは必要ですので、定期的な掃除を心がけましょう。

ほかにも宅配型のウォーターサーバーの場合はとくに、水ボトルの交換しやすさも比較しておくことをおすすめします。最近はコスモウォーターのような足元でボトルを交換できる機種もありますので、高齢者や女性ひとりで使用する場合におすすめです。

5.ノルマ

メーカーによっては、ウォーターサーバーを使用するにあたって、注文ノルマを課しているところも。

定期的に必ず購入しなければならない水の量が定まっており、これを達成できないと追加費用が掛かる仕組みです。

「ノルマ無し」と謳っているメーカーでも、実はノルマがあり、達成しないとペナルティが課せられる場合もあるので注意しましょう。

とくに水の使用量が少ない一人暮らしや二人暮らしの人は、ノルマの有無や使用量をチェックするか、浄水型のウォーターサーバーを選ぶことをおすすめします。

6.サポートやメンテナンスの有無

ウォーターサーバーを使い続けていると、だんだん気になってくるのが衛生面。毎日使うとなると、いろいろな汚れが気になってきますよね。

クリーン機能がついていないサーバーの場合、定期的なメンテナンスは基本的にメーカーが無料で行ってくれます。大体1～2年に1回くらいのペースでメンテナンスがあったり、新しいサーバーと交換してくれたりするところがほとんどです。

また、故障時に無料で対応してくれるところもありますが、そういったサポートは有料の場合もあるので、事前に確認しておきましょう。

ちなみに、ボトル周りや差込口、蛇口周りなどは雑菌が繁殖しやすいため、日常的に自分でお手入れする必要があります。

7.契約期間と解約金

ウォーターサーバーを契約期間内に解約する場合、必ずと言っていいほど解約金や手数料などの費用が発生します。

契約期間と解約金はプランによって異なるので、「長く使うつもりだから大丈夫」という人でも必ず確認しておきましょう。契約期間は大体1～2年のところが多いですが、なかには5年と長い期間を設定しているところもあります。

おすすめのウォーターサーバー17選

続いては、おすすめのウォーターサーバーを特徴とともに紹介します。ぜひウォーターサーバー探しの参考にしてください。

ウォーターサーバーのよくある質問

ウォーターサーバーを使うにあたって、よくある質問をまとめました。気になるポイントをチェックして、後悔しないようにウォーターサーバーを選びましょう。

ウォーターサーバーは赤ちゃんのミルクにも使える？

結論から言うと、ウォーターサーバーの水は、赤ちゃんのミルクに使えます。

ウォーターサーバーなら温水をすぐに使えるので、ミルクの準備にかかる手間を省けますし、離乳食づくりにも役立ちます。

赤ちゃんのミルクにはミネラル分の比率が低い軟水の使用がおすすめ。

赤ちゃんの消化機能や排せつ機能はまだ十分に発達していないため、ミネラル分が多いお水を与えてしまうと体に負担がかかるリスクがあるからです。

そのため、ミネラルが多い天然水は避けて、RO水や純水、浄水を使用するようにしましょう。

RO水や純水、浄水などであればミネラルの含有率が少ないため、赤ちゃんの身体に負担をかけずに済みます。

参照：https://www.daiohs.co.jp/water/article/archives/10917/

ウォーターサーバーは購入できる？

ウォーターサーバーはメーカーや機種によって本体を購入することが可能です。メーカーや機種によって値段はさまざまですが、安いものなら2万円弱、高額なものは15万円弱で購入できます。

ウォーターサーバーを購入するメリットは、以下の通りです。

ウォーターサーバーを長期的に使用する予定があるなら、購入した方が安く済ませられるでしょう。

購入する場合、注文ノルマの心配もないので、必要な時に必要な分だけ使用できるのもメリットと言えます。

一方で、デメリットもあります。

レンタルの場合、解約すればサーバーを返却できますが、購入すると要らなくなった時に自分で処理しなければいけません。

また、途中でライフスタイルが変わってもサーバーの変更ができないというデメリットもあります。価格やノルマを重視するのであれば、浄水型ウォーターサーバーをレンタルするのも一つの方法と言えるでしょう。

ウォーターサーバーのレンタル料はなぜ無料？からくりは？

「ウォーターサーバーのレンタル料が今だけ無料！」といった宣伝文句を、見たり聞いたりしたことはありませんか？「無料」は魅力的な響きですが、その一方で何だか胡散臭く感じる人も多いと思います。

なかには、ウォーターサーバーのレンタル料だけでなく、初期費用、配送料、メンテナンス代なども無料にしているメーカーもありますよね。

このからくりですが、実はとてもシンプル。メーカーは水の売り上げで収益を得ているため、レンタル代やその他の費用を無料で提供できているんです。

ただ、ショッピングモールのイベントなどでは十分な説明がされずに、後からトラブルの発生につながることもあるため、購入の際は注意が必要です。

後悔しないためにも、「無料」の言葉だけに騙されないで、契約前にしっかりとプラン内容を確認しておきましょう。

まとめ

ウォーターサーバーの種類や特徴、比較ポイント、おすすめの機種などを紹介してきましたが、気になっていた点は解決したでしょうか？

ウォーターサーバーは利便性が高く、とても魅力的な電化製品です。ただ、導入にあたってメリットだけでなくデメリットもあるので、後悔しないように自分に合った機種を選びましょう。