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2023.09.06

プレスリリース

SMNへポストCookie時代に向けたターゲティング技術の提供を開始
3rd Party Cookieに依存しない共通IDソリューション「IM UID」をDSP「Logicad」へ連携
~iOSデバイスへのターゲティング配信が可能に~

 国内最大級パブリックDMPを提供するデータプラットフォームカンパニー、株式会社インティメート・マージャー(本社:東京都港区、代表取締役社長:簗島 亮次、以下当社)は、当社が提供する3rd Party Cookie を利用せずに、異なるドメイン間で3rd Party Dataを連携する共通IDソリューション「IM Universal Identifier(以下IM-UID)」 をソニーグループでマーケティングテクノロジー事業を行うSMN 株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:井宮 大輔、以下 SMN)が提供する、DSP(Demand Side Platform)「Logicad」へ技術提供し、連携を開始したことをお知らせします。

 昨今、Webユーザーのプライバシー保護の高まりとともに、欧州では「GDPR(EU一般データ保護規則)」や「CCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)」などによるデータ収集・活用の規制強化が行われています。また、AppleのブラウザであるSafariは2020年3月にITP(Intelligent Tracking Prevention)のアップデートにより3rd Party Cookieはブロックされるほか、GoogleはChromeでの3rd Party Cookieサポート終了を2024年に延長することを発表しましたが実施自体には変わりはない方針を発表しています。これらの影響により、インターネット広告における広告配信や効果計測において、これまで活用されてきた3rd Party Cookieに代わる対策が早急に必要とされています。

 これらの対策として、IMでは3rd Party Cookieに依存しない共通IDソリューション「IM-UID」を2020年12月より提供開始し、数々のマーケティングテクノロジー企業に向けて技術提供を行ってまいりました。そしてこのたび、新たにSMNが提供するDSP「Logicad」との連携を開始しました。

 この連携により、「Logicad」において、ユーザーのプライバシーを保護しながらiOSデバイスにターゲティング広告を配信することが可能になりました。配信先が拡大し、アプローチできるユーザーが増えることで、さらなる広告効果向上が期待できます。実際に、SMNが「IM-UID」を活用したターゲティング広告のテスト配信を行ったところ、テスト配信の結果、AndroidデバイスだけでなくiOSデバイスにもターゲティング広告を配信することで、imp数・CV数が増加することを確認いたしました。また、以下の事例では、CVR・CPAの改善が見られました。

【事例概要】

配信期間          2023年7月28日~8月10日

広告主 大手オンライン学習塾様(以下、A社)

商品   A社が提供する、小学生対象のオンライン学習塾コンテンツ

配信方法          「Logicad」で、以下のデバイスを対象にターゲティング広告を配信

□      Androidデバイス(3rd Party Cookieを使用したターゲティング広告)

□      iOSデバイス(「IM-UID」を使用したターゲティング広告)

【配信結果】
当該事例において、Androidデバイスのみへの配信実績と比べ、Androidデバイスへの配信とiOSデバイスへの配信を合わせた実績では、imp数・CV数が増加しました。また、CVRは約2.7倍向上し、CPAは約40%改善しました。これまでアプローチできなかったユーザーにターゲティング広告を配信できるようになったことで、広告効果が改善されました。

 なお、当社が提供しているポストCookieソリューションはDSPやSSPを提供している事業者と連携していくことで、今後もAdTech領域におけるポストCookie時代へ向けた対応を支援していく予定です。

 当社は、消費者のプライバシーに配慮しつつ、DX時代の企業のプライバシーガバナンスへの対応を目指し、プログラマティック広告におけるポストCookie時代のデジタル広告のエコシステムにおいて、3rd Party CookieやデバイスIDに代わる選択肢を提供し、業界に貢献してまいります。

<【メディア向け】7分で解説!インティメート・マージャーのポストCookieソリューションまとめと導入プロセス>

■「Logicad」について(https://www.logicad.com/)

大規模な配信ログ、オーディエンスデータを高速かつ安定的に処理することが可能なシステムインフラを備え、独自のアルゴリズムを用い、RTBにも対応した自社開発の広告配信最適化プラットフォームです。

■SMN株式会社について(https://www.so-netmedia.jp/)

2000年3月に設立。ソニーグループで培った技術力をベースに、マーケティングテクノロジー事業を展開しています。「技術力による、顧客のマーケティング課題の解決」を実現するため、ビッグデータ処理と人工知能のテクノロジーを連携し進化を続けています。現在、DSP「Logicad」、マーケティングAIプラットフォーム「VALIS-Cockpit」のほか、テレビ視聴データ活用広告配信サービス「TVBridge」を提供するなど、マーケティングに関する様々な課題解決を実現しています。

株式会社インティメート・マージャーについて(https://corp.intimatemerger.com/

「世の中のさまざまな領域における、データを使った効率化」をミッションに掲げ、国内DMP市場導入シェアNo.1(※1)のデータ活用プラットフォーム「IM-DMP」を保有するデータマーケティングカンパニー。約4.7億のオーディエンスデータ(※2)と高度な分析技術を掛け合わせたデータ活用プラットフォーム「IM-DMP」の提供・構築支援、データ活用に関するコンサルティングサービスを提供しています。また、プライバシー保護に関する取り組みとして、一般社団法人 日本経済団体連合会が掲げる「個人データ適正利用経営宣言」に賛同しています。今後はSales TechやFin Tech、Privacy TechなどのX-Tech領域に事業を展開し「データビジネスのプロデューサー集団」を目指します。

※1 出典元:「教えてURL Webサービス調査レポート 2021.2」(https://oshiete-url.jp/report/docodoco/2021_2/)

※2⼀定期間内に計測された重複のないブラウザの数を⽰します。多くの場合、ブラウザの識別にはCookieが利⽤され、⼀定期間内に計測された重複のないCookieの数のことを⽰します。

※記載されている会社名、団体名、商品名、サービス名は各社、各団体の商標または登録商標です。